Webデザインと発達障害

【発達障害のある方へ】大阪でWebデザインを学べる就労移行支援事業所おすすめ3選

こんにちは。めさめさです。

近年は、発達障害や精神障害(精神疾患)を持つ方の「Webデザイナーになりたい」というニーズが特に高まっており、実際にWebデザイナーになる為のカリキュラムを用意した就労移行支援事業所が増えてきています。

「人間関係が苦手」「いまいち体調が安定しない」という悩みを持つ発達障害や精神障害者にとっては、Webデザイナーは目指しやすい・働きやすい職種と言えますね。

Webデザイナーはその職種の性質や昨今のコロナ禍の事もあり、制作会社勤務で完全在宅リモートを許可している求人が増えてきているのも事実です。

この記事では現役のWebデザイナーであり、発達障害(ADHD)を持つ筆者の視点から見た、Webデザインを学べる全国の就労移行支援事業所からおすすめ3選をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください!

 

①はじめに

就労移行支援事業所についてご存じない方もいらっしゃると思うので、簡単に解説しますね。

就労移行支援事業所とは

就労移行支援事業所について

障害のある方の社会参加をサポートする、国の支援制度で障害者総合支援法という法律があります。
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく就労支援サービスのひとつです。
一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートをおこないます。

就労移行支援事業所LITALICOワークスより引用

発達・精神障害者にとっては、未だに如何せん働きにくい世の中ですから、自身の障害特性を理解しつつ、求職から就業の期間にかけての諸々の課題を解決・支援してくれます。

筆者自身も前職(看護師)を対処した際に発達障害と診断されましたので、この就労移行支援事業所にお世話になった事があります。

障害を持つ筆者自身にとって、障害特性を理解するのにとても役立つカリキュラムが多く、その後の人生を大きく左右してた様な気がします。ただし、就職の「お手伝い」をするだけで、斡旋をしてくれるくれる訳ではない事に留意です。自分自身の努力次第で最終的な進路は決まるといって過言ではないでしょう。

ちなみに以下の記事で、筆者の来歴についてまとめています。前職を辞めた理由や発達障害と診断された話など、色々書いてますので宜しければどうぞ。

めさめさのプロフィール

昨今は障害者に対する就職の幅も広がりを見せていて、この記事でもお話するWebデザイナーの他にもプログラミングをメインに据えた事業所が多くなっている傾向があります。

 

Webデザインが学べる就労移行支援を選ぶ際の3つのポイント

前置きも終わったところで、ここからはWebデザインが学べる就労移行支援事業所を選ぶ際に、是非ともチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。

日本全国にはもの凄い数の就労移行支援が存在する(※2018年時点で約3500箇所、利用者数は約3.5万人)のですが、中には「地雷」と言われる、通所者を食い物としか思っていないような事業所もありますので、本当に注意してくださいね。

ただしその様な事業所は稀ですので、正しい判断をすれば早々地雷を踏むことはないでしょう。

ポイント① 事業所内に自身の障害特性に詳しい人がいるか

Webデザインを学べる・学べない以前に、自分自身の障害特性に詳しい人or専門家が事業所に在籍しているかは必ずチェックしましょう。

事業所に勤務する職員があなたの障害特性をあまり知らない場合、自分にとって有益なカリキュラムを受けられない可能性がありますし、何より普段の職員とのやりとりの中で心無い発言があり、余計なことで傷ついてしまう事にもなりかねません。

自分自身を理解してくれる人間が事業所にいるかはホームページを見ただけでは分かりません。実際に見学に行って、職員と話をしてみる事が大切です。最初のヒアリングで必ず「あなたの障害は何ですか?」と聞かれると思いますから反応を見てみましょう。

「…??」みたいな反応をされた場合は素人のことが多いので、よくよく観察していい事業所を選ぶ様にしましょう。

ただし、就労移行支援は国から委託されて展開している民間のサービスなので、必ずしも福祉経験者が必須という訳ではありません。事業展開に素人が容易に参入できる状況なので、致し方ないところではありますが、、、

 

② 利用者が実際に就職した実績はあるか

Webデザインを学べるとしても、就労先に関する知見が全く無い、なんてこともあります。せっかく知識を付けたのに、就職先を探す上での支援が全く受けられないなんて、それでも本当に就労移行「支援」か!ってツッコミを入れたくなりますね、、、

というのもここだけの話、就労移行に利用者が一日通うだけで、事業所側には国から約1万円前後の収入が入ります。利用者数(※上限はあります)に応じて事業所の収入は変わってくるという訳ですね。

ただここだけを見ると「人集め」を出来る事業所が強い事になるので、具体的なカリキュラム内容は用意せずに、甘い言葉だけ囁いて「人集め」に徹する事業所が割と多いんですよね、、、汗

実際、全国の就労移行支援を利用した方の就職率は約20%前後(※ミラトレより)と低めです。2年間の利用制限いっぱいまで利用してもらい、期限が来たらバイバイする事業所が割と多いので、こんなことになってるんですけどね、、、

なので、その事業所の就職に関する実績(就職先や就職率など)は是非ともチェックしておきたいところ。あなた自身の人生を左右する大事な就労移行選びですから、この辺りは慎重にいきましょう。

 

③ Webデザインに詳しい職員 or 講師は在籍しているか

そして最後は、Webデザインに関すること。
大前提として、あなたが行きたいと思った就労移行支援にWebデザインに詳しい講師もしくは職員はいますか?

Webデザインが学べるとは言っても本当に「学べる」だけで、教材とソフトだけ渡されてあとは放置ってこともよくあるみたいですね。筆者の通っていた事業所も放置では無かったですが、講師は誰一人いませんでしたし、基本的に自分自身での力だけで進めていくしかありませんでした。

確かにPCやデザインソフトを無料で用意してくれるのは美味しい話なんですが、学習を進めていくにあたって必ず壁にぶつかります。周囲にWebデザインに詳しい人間がおらず、独学に近い状況だと特にモチベーション低下に繋がるので、講師が在籍しているかは必ずチェックしましょう。

 

 

大阪でWebデザインを学べる就労移行支援事業所おすすめ6選

さて本題です。Webデザインが学べる全国の就労移行支援の内、おすすめな事業所を3つ紹介します。現役Webデザイナー&発達障害のある筆者の視点で厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

①就労移行支援事業所 L by L*(エルバイエル)

引用:大阪 就労移行支援L by L*(エルバイエル)

一番のおすすめはこちらの「就労移行支援 L by L*(エルバイエル)」です。
エルバイエルはPC、特にWeb/グラフィックデザインに重きを置いた就労移行支援事業所で、Webサイトのファーストビューにもあるように、プロデザイナーが常駐しているのが特長です。

PCや教材テキストは事業所で用意されており、無料で利用可能。資格や受験費用の補助、サポートまで付いてきます。ITスキル以外にもビジネスマナー等の一般的なカリキュラムも幅広く用意されており、とても充実した環境と言えますね。

お知らせの更新も活発に行っており、実際にWebデザインのカリキュラムを受講している様子が掲載されていますので、参考までに。

https://lbyl-service.com/other/519/

他の就労移行支援との比較ではなく「職業訓練校」との比較をしているので、より「働くこと」に特化した事業所ともいえるでしょう。

L by L*(エルバイエル)で学べるスキル

HTML / CSS / JavaScript / PHP / WordPress / Photoshop / Illustrator / XD / InDesign / Final Cut / PowerDirector / Premiere Element など

筆者が個人的に推したいポイント – Adobe XDが学べるスキルに含まれている

Adobe XDとはPhotoshopやIllustratorに並ぶ、最新のWebデザインツールです。詳しくは以下の記事にて。

【XD万能説】これからのWebデザインはAdobe XDが主流になる!

【まだ試してないの?】Adobe XDならWebデザインが簡単にできる!

Adobe XDはりりーすされてまだ間もないツールですが、それが学べる内容として含まれているのはポイントが高いですね。Webデザインの最新の技術を取り入れているという事は、カリキュラムを組んだ講師のレベルも高いと思われます。

大阪でWebデザインを学べる就労移行をお探しの方は、まずはこちらの事業所を見学されることをおすすめします。

筆者おすすめ度(4/5段階):

アクセス

〒540-0029 大阪市 中央区 本町橋 6番21号 本町橋ビル2F

②株式会社Kaien 就労移行「クリエイティブコース」

引用:就労移行・生活訓練 – 株式会社Kaien

株式会社Kaienは就労移行支援などの福祉サービスにおいて大きなシェアを持ち、これまでも学生から50代までと幅広い世代の1,400人を就職に導いてきた実績があります。

移行支援の他に「定着支援」も行っており、実際の定着率は1年間95%超を誇るそうです。これが事実なら本当にスゴイ事です(全国平均では70%前後)。

就労定着支援とは

就労定着支援では、障害者雇用枠での就労を含め、一般就労をしている障害のある方が働きやすくなるような手伝いをしてくれます。実際に働いてみると、それまでの生活とは違った悩みがいろいろと出てくることがあります。

こういったとき、自分ひとりではどう対処していいか分からず、抱え込んでしまうこともあるかもしれません。就労定着支援では、事業所が、障害のある方の就労上の問題解決を支え、また、障害のある方を取り巻く社会的資源に対しても必要な連絡調整やアドバイスを行います。

具体的には、各事業所の担当者が月1回以上のペースで障害のある方と対面で話し、現在の職場での環境や生活リズムなどを聞き、どんな課題があるのかを把握します。その上で、障害のある方に対する課題解決のためのアドバイスや、勤務先への訪問、医療機関や福祉機関との連携を図って、働きやすい環境へとつなげます。

LITALICO仕事ナビより引用

就職後も手厚く支援してくれるのはありがたいことです。

Webデザインのカリキュラムについて

IT業界で10~25年の実務経験がある講師が在籍しており、主にチャットアプリ「Slack」でオンライン上の質問などを行えるそうです。
ただし、講師陣の経歴に「エンジニアやプロジェクトマネジメント」としか書かれていない為、デザインに詳しい講師が在籍しているかは問い合わせた方が良いと思われます。

学習期間は概ね半年前後を想定しており、最初の1,2ヶ月は適正チェックが行われるようです。「パソコンの基本操作が出来るか」「どのような分野が一番得意か」などを日頃の課題などから判断して、カリキュラム受講における課題を浮き彫りにします。

適性が低いと判断された場合は、断られるケースがあるかもしれません。
筆者としては「断られた方が良い」と考えていますが、これについてはまたの機会で説明しますね。

一方、就職先としては以下のような所が挙げられています。

ヤフー株式会社 / グリービジネスオペレーションズ株式会社 / 三井化学株式会社 / 株式会社メルカリ / 株式会社帝国データバンク など

錚々たるメンツですが、この辺りは就職にとにかく強いKaienの特長ですね。

就職において安定感が欲しいという方は、Kaienがおすすめです。

筆者おすすめ度(3.5/5段階):

アクセス

Kaien大阪天六・ガクプロ大阪天六
〒531-0074 大阪府大阪市北区本庄東1-1-10 RISE88ビル 503号

Kaien大阪福島
〒553-0003 大阪市福島区福島7丁目19-13 マトバビル4階

 

③就労移行支援事業所WithYou

引用:大阪の就労移行支援事業所WithYou

就労移行支援事業所WithYouは大阪に4つの事業所をもつ就労移行支援で、大阪ではそれなりに名の通った大手となります。そんなWithYouもWebデザインを学べるコースを用意しています。

カリキュラムの流れは、基礎的なコース(adobe系ソフトの操作方法・html / cssコーディングなど)を卒業後、コーダー(フロントエンドエンジニア)のコースと、Webデザイナーのコースに分かれるのが特長です。

Webデザイナーを目指して最後まで突っ走るカリキュラムが多いのですが、WithYouは途中で方向性の切り替えが出来ます。「Webデザイナーというこだわりは無いけど、Webに関わる仕事がしたい」という方は色々な方向性を知るという意味ではうってつけかもしれませんね。

ポートフォリオ制作・添削もカリキュラムの内容に含まれていました。

一方で就職先としてはこちらにあるのですが、Webデザイナーとしての就職例は確認できませんでした。非公開となっている可能性もあるので、一度事業所に問い合わせる必要がありそうですね。

筆者おすすめ度(3/5段階):[jinstar3 color=”#ffc32c” size=”16px”]

アクセス

WithYou堺筋本町校
〒540-0029 大阪市中央区本町橋2-22 第26松屋ビル401号

WithYou本町校
〒541-0054 大阪市中央区南本町4丁目5-7 東亜ビル1005号

WithYou梅田校
〒530-0026 大阪市北区神山町1-5 扇町公園ビル801

WithYou大阪校
〒530-0051 大阪市北区太融寺町 8-2 エーワンビルディング2階

 

番外編 事業所選びであまり重視しないこと

以上、現役Webデザイナー・発達障害(ADHD)を持つ筆者の視点から見た、Webデザインを学べる全国の就労移行支援事業所おすすめ3選でした!

さらにここからは番外編です。

冒頭で就労移行を選ぶうえでのポイントを3つご紹介しましたが、一方で「あまり重視しなくても良い・しない方が良いこと」もあるんです。以下、簡単にご紹介しますね。

① Webサイトのクォリティ

Webデザインに力を入れている・専門の講師が在籍している事業所だから、その事業所のWebサイトもカッコいい・高いクォリティだと思われがちですが、大半はその事業所の講師ではなく別途外注して製作された場合が多いでしょう。

事業所の内情を知らない人が制作するので、いくらでも「良く」見せられます。

一方で、講師の職業はあくまでも「講師」です。現在はWebサイト製作は行わずに教育をメインに活動されている方が多いですし、そもそも掛け持ちできるほどWebデザイナーの仕事は甘くないのです。

従ってWebサイトの出来不出来は、事業所の質を保証するものではない事を覚えておきましょう。

 

② PCスペックなどの学習環境

よく「デザインを学ぶのにMacじゃないのか」「もっとスペックの良いPCが良い」というお声をよく耳にしますが、正直な話筆者は不要だと考えています。

Macはいらん

本当にWindowsで十分です。
WindowsとMacOS間での優劣は殆ど無くなっています。
最近は制作会社でも社内のPCは全部Windows OSとかもザラだったりしますしね。

私も普段使いはWindows派です。(※デバイスチェックなどでMacOSが必要な事がある為、一応持ってはいますが)

あと単純な話、Mac系は価格が高すぎて導入し辛いのです(M1チップ搭載のMacが最近出たのでアレですが、福祉事業所の支援員は基本リテラシーが低いのでご存じないかと)。

WindowsかMacかの話は以下の記事でも触れてますので、宜しければどうぞ。

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正直、スペックも捨てていい

スペックも高くなくて良いと考えています(インテルAtom系CPUとかだとさすがに辛いですが)。

現場に出ると一秒一刻を争う場面がありますが、勉強だけが目的であればゆっくりやれば良いのです。少しくらいフリーズしても納期は無いので遅れ放題でOKです。

勉強中は早さよりも、確実にスキルを学ぶという事を意識すると良いかと思います。

 

まとめ

以上、大阪でWebデザインを学べる就労移行支援事業所おすすめ3選をお届けしました!

ここでご紹介した3つの事業所以外にもWebデザインを学べる就労移行は存在するのですが、正直おすすめ出来ません。理由についてはまた後日、別の記事でご紹介できればと思います。

Webデザインを学ベル就労移行支援をお探しの方は、紹介した3事業所のどれかから選択することをおすすめします!

障害を持つ方にとって相性の良い、Webデザイナーの働き方を以下の記事でご紹介しています。宜しければこちらも参考にしてくださいね。

【発達障害の方必見!】未経験でもインハウスのWebデザイナーをオススメする5つの理由

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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以下の記事では現役Webデザイナーである筆者の視点から、選びに選び抜いた厳選のスクールを3つご紹介していますので、参考にしてみてくださいね!

【2021年最新版】現役Webデザイナーが厳選したWebデザインスクール超おすすめ3選

 

また、独学でWebデザインの学習をお考えの方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね!

【まずは模写から】未経験・独学webデザイナーは何から始めればいいの?

 

ABOUT ME
めさめさ
・元看護師 / ・看護師を退職後、発達障害「ADHD」と診断 / ・webデザイナーとして就職するも、1年後に会社が倒産 / ・別の制作会社で正社員として働く傍、副業でもインハウスデザイナーとして複数企業と契約 / ・1年で年収700万円に到達 /